「ディアスポラ・トレード・トーク・シリーズ」
2022年4月20日
「ディアスポラ・トレード・トーク・シリーズ」 2022年4月20日
当協会会員のバンク・ネガラ・インドネシア東京支店は4月20日、インドネシアなど海外に在住するインドネシア人を対象としたウェビナー「ディアスポラ・トレード・トーク・シリーズ」を駐日インドネシア共和国大使館と共同開催しました。
駐日インドネシア共和国のヘリ・アフマディ大使による開会挨拶、インドネシア共和国のマヘンドラ・シレガル外務副大臣による基調講演に続き、バンク・ネガラ・インドネシア銀行のロイク・トゥミラアル頭取が挨拶を行いました。
続いて、「Ways to Manuver and Thrive in the Japan Market」をテーマとしたトークセッションに入り、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)の青山繁俊理事がJETROの紹介、3月末に発表した「外資系企業ビジネス実態アンケート」の調査結果概要、国内6都市に開設している「対日投資・ビジネスサポートセンター」(IBSC)などJETROのサービス、JETRO以外の機関による関連サービスを紹介しました。このほか、日本へのスタートアップ進出ではテクノロジー、再生可能エネルギーなど5分野が有望だと指摘しました。
当協会の紹介に続いて、当協会会員で海外に在住するインドネシア人のコミュニティー団体、インドネシア・ディアスポラ・ネットワークで役員も務める内藤ウスマンが「日本市場に進出する」をテーマに講演しました。最新の経済データによる日本とインドネシアの経済概要、地理や歴史などでみた両国の共通点と違いを挙げながら商機の可能性を紹介し、有望的な進出分野として、労働者派遣、農業・農園業・ハラル食品、衣料、ITスタートアップベンチャーの4分野を挙げました。
また、インドネシア企業の競争力向上の課題として、技術・マーケティング、非技術(精神面・楽観主義)、輸出向け輸送・宅配サービスを挙げたほか、SOP(標準作業手順書)の策定による業務標準化、時間・品質に対する責任、アフターサービスへの責任からなる日本のビジネスの特徴を紹介しました。日本進出の戦略立案ではマーケティング、技術・競争力、品質・持続性が重要だと指摘しました。
最後に、Arumia株式会社のアフマド・アリフィン社長が講演し、大阪を拠点に食品の輸入・販売事業を展開していることを紹介し、一例として、業務用食品販売会社向けのインドネシア産テンペの輸入・販売事業を挙げました。
今回のウェビナーには、日本国内外から約400人が参加しました。
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